ひとりごと

2005年 9月


05/09/25(日) 乗って来ましたTX 
 大学のクラス会の幹事になっていて、来年の5月か6月に還暦記念のクラス会をすることになっている。その打ち合わせのために東京で友人と会ってきた。その帰り時間があったので、開通して一か月の『つくばエクスプレス(TX)』に乗ってみた。秋葉原から守谷まで乗って、守谷から常総線で取手へ帰る。TXはなかなか快適だ。振動が少なくスピードも速い。私が乗ったのは区間快速というタイプで、北千住から守谷までの間が快速運転になっていた。秋葉原・守谷間を32分で走る。平らな関東平野だが、ところどころ地下にもぐって走る。三郷中央の駅を過ぎると緑が多くなって気持ちがいい。駅のホームに柵があって、ホームからの転落を防いでいるのもいい。ただ運賃は若干高めだ。これでも常磐線との競合を考えて低く抑えているそうだが・・・・。秋葉原から取手へ帰ると690円だが、秋葉原から守谷は800円だ。取手に帰るには守谷・取手間370円が加わるので、1170円になる。秋葉原からわざわざ守谷経由で取手へ帰る人もいないとは思うが、守谷まで800円はやや高いと感じた。



05/09/22(木) 布川事件再審決定 & 後藤田正晴氏の死 
布川事件再審決定
 布川事件の再審を求めるHPによると、事件の概要は次のようなものである。

  • 隣町である利根町布川で昭和42年(1967年)に起きた殺人事件で、桜井昌司さんと杉山卓男さんが犯人として逮捕された。二人は自白を強要され、その自白を根拠に強盗殺人罪で無期懲役の判決を受けた。裁判では終始無罪を主張したが入れられず、無期懲役が確定して29年間も刑務所に暮らすことになったが、平成8年に仮釈放された。

 大方以上のような内容である。今まで長い間再審を求めてきたが、認められなかった。この事件は自白のほかには明確な証拠が無く、目撃証言もあいまいなものであったと言う。日弁連も再審請求を支援してきたが、なかなか実現されなかったものである。それが21日の水戸地裁土浦支部において再審開始が決定されたのだ。長い間再審を求めて戦ってきたお二人にとって最良の日となったろう。

 逮捕から実に38年ぶりの再審決定である。無期懲役確定事件の再審開始決定は戦後3例目だそうである。仮釈放の身というのは、保護観察が付き、選挙権も無いのだそうだ。まだ様々な権利の制限を受けているのだ。これが二人の主張の通り冤罪であったら、国はどう償うのだろう。刑事訴訟法による金銭の補償ですますのだろうが、これとて低額で、一日あたりの金額は常用労働者の平均賃金を下回っている。本来は冤罪を受けたものとその家族にまで精神的な苦痛に対する賠償を行うべきであると思うが、冤罪事件に対して国家賠償法が適用された例は無いと聞く。国家賠償が行われたとしても、一度傷ついた心は癒されるものではないのに・・・・。

 ともかく再審開始の決定は素晴らしいニュースである。お二人とその支援者とともに喜びたい。検察が抗告しないことを願っている。


後藤田正晴氏の死
 後藤田正晴氏が亡くなった。91歳だそうである。最近まで様々な場で発言を続けられていたのだが。私はある新聞で後藤田氏の平和への気持ちを読み、とても感動したのを覚えている。警察庁長官であった後藤田氏は政治家としても腕を振るわれた。イラン・イラク戦争の終結にあたり、海上自衛隊の掃海艇をペルシャ湾に派遣する問題が起きたときは頑として譲らず、官房長官の首をかけて反対した。結果的に掃海艇の派遣はなくなったのであるが、後藤田氏は戦争体験者であるからこそこのような態度をとることが出来たのでは無いだろうか。最近でも自衛隊のイラク派遣に反対し、首相の靖国神社参拝にも反対の意見を述べていた。リベラルな政治家であったと思う。心からご冥福を祈りたい。



05/09/18(日) 麗江の人たちとの再会 
 友人Mさんの継母さん(中村さん)の娘さんご一家が雲南省麗江から来日されたので、稲毛まで会いに行く。昨年のHPを読んで下さった方はご存知だと思うが、中村さんは戦争中中国で暮らし、中国人と結婚して3人の娘さんをもうけた。しかし、国民党の兵士であったお連れ合いが共産党に連行されている間に強制的に日本に帰国させられたのだ。その際3人の娘さんは中国人であるという理由で同行を許されず、心ならずも麗江においてきたのだ。帰国後しばらく経ってMさんの父親と再婚したのだが、Mさんの父親が亡くなった後、中村さんは娘さんとの再会を望むようになった。それを知ったMさんの尽力で昨年50年ぶりに親子の再会を果たしたのである。その時私もお手伝いした関係から、一緒に中国訪問をしたのだった。そのご一家がお母さんに会いに来日したのだ。

 再会の場は稲毛海岸駅の近くにあるビルの4階の中華料理店であった。昨年の娘捜しの中心になって活躍され、麗江にも通訳として同行してくださった中国人の許さんと一緒に会いに行く。会場に着くと既に麗江の方たちが見えていて、笑顔で握手を交わした。言葉は通じないが心は通じている。中村さんは二人の娘さんに挟まれて、嬉しそうにニコニコしていた。
 昨年の麗江での思い出などを語りながら、おいしいご馳走をいただく。昨年は時間が無くいろいろなところを見て回れなかったので、また麗江に来てくださいと言っていただく。機会があったら是非もう一度訪ねたい場所である。

 今回の来日で、男性陣はホテルに泊まり、娘さん二人は中村さんのお宅に泊まっているそうだ。中村さんは娘さん達の分もホテルを用意したが、娘さんたちがおかあさんと寝たいということで、ホテルはキャンセル。朝ごはんなどをお母さんと一緒に作るのがとても楽しいと言っていた。今度いつ会えるか分からないのだし、一緒に寝られる機会もそう多くはないのだから、中村さんのお宅に泊まることになったのはとてもよかったと思う。昨日はディズニーランド、明日からは京都とスケジュール一杯の皆さんである。千葉日報にも報じられて、インタビューの予定も入っている。お疲れにならず元気に日程をこなされることを願っている。
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左から愛莉さんの夫、愛莉さん、中村さん、さん

前列中村さん、義理の娘Mさん、後列左から愛莉さんの夫、愛莉さん、美娜さんの夫、美娜さんの長男、Mさんの次男、美娜さん

全員集合




05/09/16(金) 画期的な最高裁大法廷判決 
 二日ほど前に最高裁の民主的判決が出された。画期的と言ってもいいだろう。海外に住む日本人の選挙権を制限する公職選挙法の規定を違憲と結論付けたのだ。今まで最高裁は立法府寄りの判断が多かったが、今回は違憲立法審査権を十分に機能させたのである。「日本の民主主義が前進した」と大きく報道されている。1,2審は全面敗訴だったというから今回の大法廷判決には喜びもひとしおだろう。

  野中俊彦・法政大法科大学院教授(憲法)は次のようなコメントを出している。

  • 従来の判例も選挙権の重要な意義を認めてはいたが、他方で立法裁量も広く認め、選挙権の制約をやむを得ないものと認めがちだった。今回の判決が立法裁量に極めて厳しい見方を示し、選挙権を重視したのは、憲法解釈として極めて正当だ。国家賠償についても、明らかな憲法違反という判断を前提として、最高裁として初めて、立法ないし立法不作為による不当な選挙権の限定を賠償の対象として認めたことに大きな意義がある。



05/09/12(月) 小泉圧勝の後にくるもの 
 衆議院総選挙が小泉自民党の予想を超える圧勝に終わった。結果を見て恐ろしい思いが胸をよぎる。過半数どころか公明党と合わせて衆議院の3分の2を制したからだ。せめて過半数だったら良かったのにと、今更どうにもならないことを思ったりしている。3分の2ではどの法案も通すことが出来る。これが恐ろしい。解散によって廃案になった「犯罪の国際化及び組織化並びに情報処理の高度化に対処するための刑法等の一部を改正する法律案」も再度提出されるだろう。この中には共謀罪が提起されている。犯罪を行わなくてもみんなで相談したり合意したりしただけで犯罪とされ、処罰されるという恐ろしい法案である。もちろん普通の話し合いは対象にならないと説明されているが、警察等の恣意的な適用により多くの市民団体や労働組合、公害被害者団体などが対象になる危険性がある法案で、日弁連などが反対していたものである。衆議院解散によって廃案になり、ほっとしている人たちも多かったと思うが、与党が衆議院の3分の2を占めたので、こうした法案も成立させることが可能になった。たとえ参議院で否決されても、衆議院に戻されて3分の2の賛成で可決できるからである。
 少年法改正案など問題の指摘されている法案が廃案になっているが、与党はすぐに再提出するだろう。また、この安定多数のうちにと教育基本法改正案も提案されるかもしれない。そんなことを考えると頭が痛くなりそうだ。

 この大勝を理由に首相の靖国参拝も行われるだろう。今悪化の一途をたどっているアジア外交をこれ以上悪化させてはならないと強く思うのだが・・・・。アメリカ一辺倒の外交は危険である。資源のない日本はもっと全方位的な外交を目指すべきだと思うのだが、小泉首相はアメリカにしか目が向かないようだ。
 小泉首相の地元でドン・キホーテといわれながら立候補した天木直人氏は「小泉さん、いまこそ目を覚ましてください。あなたの外交は間違っている。今度の選挙でたとえあなたが再びこの国の首相に任じられても、だからこそこんどは私たちの意見を聞いて、あの間違ったアメリカにただ付き従うのではなくて、どうぞ小泉さん、今度こそ平和の外交を取り戻してください。」と訴えている。

 今度の選挙は小泉氏の一人勝ちだ。「改革を止めるな」の号令が国民に浸透した。改革の中身は問わずにである。『分かりやすい』この一言が今回の雪崩現象を引き起こしたのではないだろうか。これからじわじわと3分の2の現実が姿を現してくるのだろうと思うと何とも気が重い。



05/09/06(火) 実りの秋 実りの風景
黄金の稲穂 この辺りでは9月の初めごろから稲刈りが始まっている。もう大分刈り取りも進んで、茨城自慢のコシヒカリも新米となって店頭に並び始めた。毎年のことだが、黄金色に実った稲穂が頭を垂れて風に揺れている風景は、見ていて心がゆったりする。豊かな自然と長年にわたる人間の営みの結果がこの風景を作っているのだ。毎朝の犬の散歩のとき田んぼ道を通るのだが、前日まで稲穂が揺れていた田んぼが、翌日には刈り取られてすっかりきれいになっている。こうしてあと半月もすれば、田んぼはすっかり空っぽになるだろう。

 それにしても先人の努力には頭が下がる。多くの作物は連作障害が出るというのに、稲にはそれが無いらしい。何年も、何十年も、いや何百年も米を作り続けているのに、連作で米の収穫が落ちるという話は聞いたことが無い。何百年にも渡って品種改良をし、その土地に合う米を作り出してきたからだろうか。

 今台風14号が九州地方を襲っているが、収穫直前の稲に被害が無いことを祈りたい。黄金の稲穂が水につかって、芽が出てしまうことがないよう願っている。台風の被害が大きくならず、1年の総決算である米の収穫が無事に終わりますように・・・・。


05/09/02(金) 災 害 
ハリケーン
 アメリカを襲ったハリケーンはもの凄いらしい。ちょうどインド洋大津波の時のような映像が映し出されている。ジャズのメッカ、ニューオーリンズが壊滅的な被害を受けているようだ。多くの死者も出ているし、町中で略奪が行われているという。州知事は州兵を出動させ、略奪するものを射殺してよいと命じたとか。なんという恐ろしいことだろう。ブッシュ大統領は救助の遅れを認めたそうだが、州兵がイラクに派兵されているため、救助に当たる人員が不足していたという報道もあった。世界中から救援物資や義援金が届き始めたという。アメリカと敵対するベネズエラ政府も人道援助と原油の提供を表明したとのこと、喜ばしいニュースである。日本政府は50万ドルの支援を申し出た。50万ドルと言えば、1ドル110円として5500万円である。「日本国」としての援助としては額が少ないのではないだろうか。戦費での協力でなく、こういった人道援助でもっと力を発揮すれば良いのにと思うのは私だけだろうか。一企業であるトヨタグループが500万ドルの義援金を支出すると言うのに、日本政府が50万ドル・・・・。インド洋大津波で被害を被ったスリランカ政府は25000ドルの支援を表明したし、インドネシアやタイ政府も支援を検討しているそうだ。自然災害の痛みをいやというほど知らされた国だからこそ、人の痛みにも心を寄せるのだろう。一日も早く混乱が収拾されて、住民の方たちが普段の生活を取り戻せるよう祈っている。

8.16宮城地震で原発に想定外の揺れ
 8月16日に宮城県沖で発生した地震の際に、女川原発で耐震設計の範囲を超える揺れが観測されたと言う。切迫していると言われている「宮城県沖地震」より小規模の地震だったのに、原発地下の岩盤での揺れは想定を超えるものだった。殆ど起こり得ない規模の地震を「設計用限界地震」としているが、その最大値673ガルを遥かに超える888ガルの地震派を観測したとのことだ。673ガルまでなら原発の重要部分は耐えられる様に設計されているそうだが、それを超える力にどの程度耐えられるのかは分からないだろう。原発の安全神話が揺らいでいる。恐ろしいことである。しっかりと原発の耐震性の見直しを進めてもらいたいものだ。



05/09/01(木) 鳥インフルエンザの拡散 
 6月に水海道で感染が確認された鳥インフルエンザが県内に拡散している。小川町の7養鶏場でも過去の感染を示す抗体が確認された。はじめ水海道で発見されたときは、他の地域へ拡散した可能性は低いと農水省では見ていたが、埼玉県・茨城県の多数の養鶏場に拡散している。いずれも毒性の弱いタイプのようだが、これによって何万羽というニワトリが処分されている。これ以上の拡大が無ければよいのだが。
 鳥インフルエンザは人への感染能力を持つ新たなインフルエンザウィルスに変化する危険性が指摘されている。これが一番恐ろしい。強い毒性をもつ鳥型インフルエンザが猛威を振るうようなことにならないよう、研究機関はじめ関係する部署の方々には徹底的な対策をお願いしたい。