ひとりごと

2005年 10月


05/10/24(月) 般若心経 
 昨日のことだ。とりでアートギャラリー“きらり”で開かれている「十人十書」展を見た。これは障害のある方たちの個性あふれる書の展覧会である。とはいえ、正直言って私はお付き合いで見に行ったのである。手をつなぐ育成会の関係者の作品が出ているので、見に行ってみようというような軽い気持ちで出かけた。
 ところが、会場について圧倒された。その書の力強さ、一つ一つの作品の際立った自己主張は、今まで見たことの無いものだった。今までにも何度も書の展覧会を見たことがあるが、こんな風に心に強く訴えかける書に出会ったことは無かった。日展などの場合でも、「どうしてこんな風に書けるのだろう」と感心して見てくるが、圧倒される思いになったことは無い。絵や彫刻の展覧会ではそういう思いをしたことがあるが、私にとって書とはただ感心して眺める対象でしかなかったのである。つまり書の良さを理解することが出来なかったということなのだが。
    でも、私にとって「十人十書」展は違っていた。一つ一つの作品が力強く何かを訴えかけてくる。中でも強く心に残ったのが、写真の作品である。会場の真ん中の床面に広げられた「般若心経」は、見る者にぐうっと迫ってくるものがある。一人一人が一枚の紙に一文字ずつ書いたものを合わせて一つの作品としているのだが、全体が何ともいえない素晴らしい雰囲気を醸し出している。墨の濃淡も美しい。しばし立ち止まってしまった。
 会場正面の奥にあった「静」の文字にも魅せられてしまった。模造紙ぐらいの大きさの紙に唯一つ「静」と書かれている。堂々として風格がある。墨のかすれ具合もとても美しかった。生命力というのだろうか、力がみなぎっている感じがした。他の文字も、それぞれに個性があって自分を主張している。
 これらの作品は、全て福祉作業所の作業性と守谷小・永山小の障害児学級の児童の作品である。皆で楽しそうに書いている写真も展示してあった。楽しく書くがモットーのようだが、楽しく書いて人を感動させる作品ができるというのは本当に素晴らしいことだと思う。指導者の暖かいまなざしが、こうした作品を導くのだろう。
 お付き合いという気持ちで出かけたが、帰りは本当に満足して帰ってきた。とても落ち着いて満ち足りた気持ちで・・・。



05/10/22(土) 鳥インフルエンザの不気味な広がり 
 今朝のニュースによると、タイで鳥インフルエンザによる死者が出たそうだ。トルコからヨーロッパの一部でも毒性の強いH5N1型ウィルスが確認されており、ヨーロッパでは衝撃が走っているとのことである。全世界的な広がりが懸念されており、早急な対応が求められているが、アジア地域では対策が後手後手に回っていて、鳥から人への感染による死者が報告されたのだ。このウィルスが人から人への感染力を持つようになれば、爆発的な流行が予想され、死者は何万人にものぼるだろうと懸念されている。今年10月までの間にH5N1型に感染した人は118人、そのうちの61人が亡くなっているという。死亡率は実に50%にのぼる。鳥インフルエンザは人への感染力を持つ「新型インフルエンザ」に変異する可能性が高く、アジア地域での封じ込めが緊急の課題となっている。しかし、アジア各地ではまだまだ貧困の問題があり、家禽類を殺処分されることを恐れて、病気の発生を報告しない例が多いとの報道もある。この辺りが大きな問題だろう。
 インフルエンザに効果が期待できる抗ウィルス薬「タミフル」の備蓄は、世界的にまだまだ不十分だそうだ。タミフルの製造販売元は増産を表明し、他社での製造も認める発言をしたとのことだが、世界中で十分な量を確保することは至難の業だろう。また、タミフルに耐性のあるインフルエンザウィルスもあるようだから、これだけで対策が足りるかどうか心配である。
 日本での備蓄はどうなっているのだろうか。厚生労働省のホームページを見たが、それらしい記事は見当たらなかった。鳥インフルエンザによるタイでの死者発生の記事と昨年度のタミフルの備蓄量についての記事はあったが、今後の対策についてはまだ何も記載されていないようだ。早急に対策を講じてもらいたい。特に抵抗力の弱い乳幼児や高齢者のためにも緊急の対策が必要だろう。



05/10/21(金) 財政破綻への道? 
 私のところに来たメールからリンクをたどっていったら、次のような内容の書かれたHPに出会った。郵政民営化が国家財政の破綻を導くという内容である。著者の河宮信郎氏は中京大学経済学部教授をしておられる。郵貯・簡保は国債の最大の引き受け手であり、郵貯・簡保の資産の大半は国債であることから、財政破綻が引き起こされるという。長い文章だが一読をお勧めしたい。

「独立系メディア 今日のコラム」内の記事『郵貯・簡保の自然縮小と国家財政基盤の崩壊〜郵政「民営化」幻想の勝利−不可避となった財政破綻〜』



05/10/15(土) ハテナ?ほんまかいな 
 インターネットのニュースで面白い記事を見つけた。植物と動物の両方の生態をもつ生物を筑波大の研究チームが見つけ、14日付けの米科学誌サイエンスに発表するというものである。今日は15日なので、もうその記事は公表されたはずである。和歌山県の砂浜などで見つかったその生物は体長が100分の3ミリぐらいの海洋性微生物で、光合成をする植物と植物などを食べる動物としての生態を併せ持つのだそうだ。新化途上の生命体と見られ、生命進化の解明につながる重要な発見だだそうである。発見者の井上教授は『「“半植半獣”ともいえる生物の発見は、海中の単細胞生物が植物へ進化していくステップの一端を示しているのではないか』と言っているという記事である。
 愉快なのはその生命体に付けられた名前である。その名は「ハテナ」。うまい!と、ニュースを読みながら笑ってしまった。そして関西人でもなにのに、「ほんまかいな」という言葉が頭に浮かんだのである。だって、半植半獣だなんて、まるで冬虫夏草みたいだし、本当に半植半獣の生物がいるなんて考えられなかったからだ。



05/10/12(水) カシミール地方の大震災 
 パキスタン北東部のカシミール地方で8日に起きたマグニチュード7.6の地震は、日を追うに従って犠牲者の数が増えてくる。最近の報道では死者が4万人を越えるという。各国の支援も始まってはいるが、被災者が多く、支援が行き届かないようだ。救援物資の略奪や、救援物資の取り合いで死者まで出たそうである。日本からも自衛隊の国際緊急援助隊が出動するとのことで、先遣隊が今日現地に向けて出発した。まだ生存者もいるかもしれないので、一日も早く救出して欲しいと思っている。私は日本に居て何も出来ないが、せめてささやかな募金には応じたいと思う。
 この頃地球規模で大災害が多い。昨年12月のスマトラ沖大地震、このあいだのハリケーン、そして今度のパキスタン大地震。温暖化・異常気象など地球への負荷が大きすぎるのかもしれない。少なくともハリケーンの発生には地球温暖化が影響しているらしい。持続可能な生活を取り戻さなければならないのだろう。