2006年 12月


06/12/24(日) ディープインパクト 
 今日はディープインパクトの最後のレースだと言うので、私もテレビ観戦した。中山競馬場には12万人近い観客がつめかけ、人・人・人の状態だ。私はいよいよ出走という直前に見始めたのだが、ディープインパクトはゆったりとゲートに入っていった。あまり競馬を見たことが無いので、よく分からないのだが、一周終わったくらいのところで一番前の馬は何馬身も他を引き離していた。ディープインパクトはあとから追い上げるということはさすがの私でも知っていたが、あんなに離されたのではいくら強い馬でも追い越すことは出来ないのではないかと思うほどだった。しかし、最終のコーナーに来たころにはディープインパクトは最前列に居た。そして驚くほどのスピードで他を引き離し悠々と1着でゴールしたのだ。武豊騎手が「飛ぶようだ」というのはこのことだと思った。本当にかっこよかった。
 夜のテレビ番組でディープインパクトの特集をやっており、若いお嬢さんたちがディープインパクトに夢中になっている様子を映していた。グッズを買ったり、競馬の本で写真を見たり・・・・。レースでは涙を流している人もいた。それを見た息子が「ここまで来るとまるで宗教だね。」と言った。それほどディープインパクトは人をひきつける馬だったようだ。凱旋門賞では残念だったが、今日は有終の美を飾れて関係者はみなホッとしただろうと思う。



06/12/17(日)憲法9条の会つくば 1周年記念のつどい 
 「市民ホールとよさと」で行われたつくば9条の会の1周年記念行事に参加した。開場に近づくと制服の警察官や機動隊員がいて、ちょっと驚いた。護憲の集いと言うだけで右翼が街宣車を回すのだろうか。警察や機動隊に守ってもらわなければ平和憲法を語れないというのはあまりにもおかしなことである。会場に入ると車の台数から想像したほどの人数ではなかったが、それでもかなりの人が集まっていた。
 今日の主たる内容は品川正治氏の講演である。氏は経済同友会終身幹事という肩書きを持つ方で、経済界にあってなお9条堅持を唱えておられる数少ない方の一人である。
 1924年生まれの品川氏は、ご自身の戦争体験から話を始められた。一言一言ゆっくりとかみ締めるように話されるその内容は、氏の人生哲学と相まって深く静かに心に響く。80歳を過ぎたとはとても思えない記憶力と世界情勢の分析力をお持ちの方だと思った。氏の講演の中から強く心にのこったことをいくつか記しておきたい。
  • 靖国問題に対する考え方は中国と韓国・北朝鮮では大きく異なる。韓国・北朝鮮は日本人として出征し、心ならずも靖国神社に祭られている人が大勢居る。特にクリスチャンの人などは二重のの苦しみであり、そのことを考えれば非常に複雑な問題であることがわかる。日韓国交回復のとき、この問題で韓国では全土に戒厳令を布いた。それほど靖国問題は重いものがある。近代史を教えない今の教育は問題。これでは世界から孤立する。
  • 敗戦後、中国の俘虜収容所で大論争が起きた。8月15日を「終戦」というのは卑怯であり許せないという「敗戦派」と、二度と戦争をしないと言う意味で「終戦」が良いという「終戦派」に分かれて血を流す戦いがあった。「どの面下げて中国人に会えるか」ということから、「二度と戦争をしない」と誓う「終戦」が良いということに落ち着いていった。
  • 日本に復員したとき、船の上で新聞が配られた。そこには「日本国憲法草案」が書かれており、そのとき、9条2項を読んで皆涙した。よくもここまで国が思い切ってくれた、これで戦友も浮かばれる、中国人にも顔向けが出来ると思った。
  • 「戦争を起こすのも人間、戦争を許さず止める努力をできるのも人間、お前はどっちなのか」ということを守護神として、座標軸として生きてきた。この気持ちを一切失わないでここまできた。
  • 国民主権である日本国憲法下で戦争を起こせば、「国が戦争を起こした」のではなく、「国民が戦争を起こした」ことになる。大日本帝国憲法下では有無を言わせず戦争に巻き込まれたが、国民主権の今は、9条2項の意味は大きい。
  • (日本の)国民の大部分は9条2項を支持したが、支配政党は一度もこれを決意したことがなく、解釈改憲でここまできた。イラク派遣までいって、9条2項の旗はボロボロだが、旗ざおは国民が放さない。
  • 9条2項は正義の戦争まで認めない世界で類を見ない条項である。普遍的ではない。フランスのレジスタンス、中国の抗日戦争を戦った人たちにこの理念を納得させらるか・・・。しかし、もうすぐこれ以外の理念が使えない時代が来る。
  • 政治は国民に安心感を持たせるものである。不安を持たせて国を治めるのは邪道。
  • (この世に)紛争は絶えないがそれを戦争にしないのが憲法9条2項である。日本には敵国が無いと宣言する9条2項は最大の国際貢献である。
本当にすばらしい講演で、今までたくさん聞いた講演の中でも特に心に響くものであった。参加していた若い方たちも大いに心を動かされたようであった。



06/12/16(土) 改正教育基本法成立 防衛省も 
  昨夕ついに参議院でも教育基本法改正法案が可決成立してしまった。国会前に集まった多くの人たちの中には涙を流して悔しがる人もいたという。これで教育は大きく変わっていくだろう。教基法が変わってもさしたる変化は無いという人もいるが、国旗国歌法の時、強制はしないと言った言葉は反故にされてしまっている。それを考えれば、教育はどんどん右傾化すると思われる。国家が教育に介入できる筋道が出来てしまったのだから・・・・。元文部大臣の赤松良子氏もこの教育基本法は戦争の出来る国を作るための改定であると話されたという。将来の世代に対して私たちは取り返しの付かない過ちを犯してしまったのだと思う。
 今朝の新聞は一斉に教基法改正の記事をのせ、その中で多くの国民が危惧を抱いていると書いている。これをなぜ成立前に大々的に取り上げなかったのかと、現在のマスコミに対して不信感を抱いてしまった。
 その上防衛庁の省への昇格も決定した。来年の1月9日に防衛省が発足することになり、自衛隊の海外派遣も「本来任務」に格上げされた。国民保護法・武力攻撃事態法などの有事法制の整備も既に行われており、戦争への道をつき進んでいるように見える。その先にあるのが自民党の長年の願いである憲法改正であろう。「教育基本法は変えられてしまったが、憲法を変えさせてはならない」と強く思っている。



06/12/14(木) ついに参議院でも・・・ 
 参議院の教育基本法特別委員会で改正案が強行採決され可決されてしまった。まだまだ国民の間に合意は出来ていないというのに。今後の教育が心配である。明日の本会議でも強行採決をされてしまうのだろうか・・・・。



06/12/13(水) 議会が終わって 
 今日は第4回定例会の最終日。各議案の委員長報告・討論・採決があった。アスベスト関連の条例制定を求める陳情が委員会の判断を覆して採択されたのがうれしかった。取手市議会になってからこのような事態は初めてのことである。
 県議選の後遺症が残っており、ちょっとしたことでツンケンするような場面もあったが、とにかく採決がすんで、議会は終了した。ほっと一息というところである。次は市長選という会話があちこちで聞かれた。立候補が噂されている方も居るようだが・・・・。



06/12/09(土) 高知の元学校長340人が教基法改正反対 
 昨日の『高知新聞』によると高知県内の小中高元校長340人が教育基本法改正反対の声を上げたということだ。「愛国心や偏差値で、人間を測っていいですか?」「人間を壊していいんですか?」。 と雨の中で訴えたという。「子どもと教育を守る県連絡会」が県内の元校長を訪ね歩き、『わたしたちは教育基本法の改悪をやめさせ、現行の教育基本法のもとで、一人一人の子どもたちが健やかに成長できる教育をめざします』というアピールに賛同を求めたところ1週間で160名の元校長が賛同したそうだ。中でも幡多地域は存命している退職校長の9割がアピールに名を連ねたという。すばらしいことである。坂本竜馬を生んだ高知の風土がそうさせたのだろうか。茨城でも多くの退職校長・退職教員が声を上げてくれると良いのだが・・・・。
 この記事から察すると、現職校長の中にも本当は教育基本法改正に反対の人が大勢居そうな気がする。ただ、現職であるが故に声に出せないのではないだろうか。



06/12/01(金) 県議選告示  デスク日誌  自民党復党劇 
県議選告示
 大分前から前哨戦が始まっていた県議選が今日告示になり、いよいよ大詰めとなってきた。県南部は特に投票率が低いのが今までの傾向である。よく分からないから、気に入った人が居ないから・・・・と棄権してしまうことはとても危険だ。黙っていれば変わるものも変わらない。6日に配布される選挙広報などを見て立候補者の考えを知り、自分と一番近い人を選ぶことが大切だろう。棄権することはお任せすることだ。無条件にお任せしていいのか、投票に行きたくないと思っている人は是非この点を考えてほしい。先人が苦労して勝ち取ってきた大切な権利を行使しない手は無い。是非投票に行っていただきたいものだ。

 私の住んでいる取手市は合併特例で二つの選挙区に分かれている。私の所は北相馬郡区である。以前の選挙区が今回だけ特例で残されたからだ。70歳を超える二人の候補者がしのぎを削っている。どちらも自民系あるいは自民党の候補者で、県の自民党と袂を分かった川口氏(現職)に対して自民本流の小林氏が対峙する格好だ。私はどちらの候補にも与せずにいるので、今回の選挙はのんびりしている。公開討論会の準備がある程度進んでいたという話も聞くが、実行には至らなかったようだ。残念なことである。両候補の人物・政策などを比べられる絶好のチャンスだったのに。リンカーンフォーラムの人たちが、あちこちで頑張って公開討論会を企画されたようだが、ここ北相馬郡区では実現しなかったらしい。

デスク日誌
 しばらく前のことになるが、11月24日付の茨城新聞のコラム「デスク日誌」がすばらしかった。「教基法改正なぜに血眼」という題で、改正案のねらいを短い文によくまとめている。大新聞が伏せて書かないことをズバッと書いて見せたその姿勢に感動した。巷では「愛国心」ばかりが強調されているが、改正案は「国が教育に関与する道を開こうとしている。国にとって望ましい(都合のいい)国民を育成するかのような内容」と言い切っている。これこそ日弁連が教基法改正に反対する理由でもあるのだ。心のあり方まで法律で定めるのは「主権在民の政治ではないだろう」とまで言っている。ここまで言い切った整理部のデスク氏に拍手を送りたい。本当は全文を引用したくて茨城新聞社に問い合わせたのだが、全文引用は認めてもらえなかった。みなさんも図書館などで読んでみていただきたい。

自民党復党劇
 郵政民営化に反対して自民党を離党させられた11人が誓約書を書いて復党を認めてもらった。何ということだろう。昨年の衆議院解散は郵政解散とも言われ、郵政民営化の是非が唯一の争点だったはずだ。郵政民営化に反対して党をはずされ無所属で選挙を戦った人たちがたった1年で自民党に復帰するとは笑止千万。いったい選挙民をどう考えているのか。郵政民営化に反対だから投票してくれた人たちを裏切って、「自民党の政策に反対しません、不都合があった場合議員辞職します」とまで書いて復党をねがうとは。次期選挙のときの資金が目当てなのだろうが、そんなに簡単に自分の意見を翻すとは有権者無視もはなはだしい。自民党も次期参院選で勝つためには一人でも多くの国会議員が必要なのだろう。どちらも自分のことしか考えていないし、選挙目当ての茶番劇である。「復党は慎重に」と息をまいていた若手議員たちも、小泉前総理に一喝されたらあっさりと尻尾を巻いてしまった。自民党国会議員には「信念」と言う言葉は縁の無い言葉であるらしい。