図書館の立地について
1.「北浦川緑地公園に県の費用で建設出来たのに」という意見について
- 町の中には、「北浦川緑地公園に県の費用で図書館を建てられたのに、町長がそれを断ったから、町の費用で図書館を建てることになってしまった」という意見があるようです。しかし、実際にはそのような話(県の費用で建設が出来るという話)は無かったのです。確かに桜が丘団地の方達から、「北浦川緑地公園内に図書館を作ってほしい」という要望はありました。それを受けて町も検討したようです。北浦川緑地公園は、最初、現在の倍以上の12ヘクタールを予定していました。そして公園の中に県が「芸術の館」を作るという構想もあったのです。しかし、地権者の同意が得られず、公園の広さは当初計画の半分以下になっています。従って芸術の館構想も実現を見ていません。芸術の館が出来た場合、その一角に「自然を対象とした資料室のような図書室」を作ることは可能だという県の見解が出されたと聞いています。(図書館建設準備委員会に対してそのような説明がありました。)このことが「北浦川緑地公園に県費で図書館が建てられる」という噂の元になったのかもしれません。
しかし、ここで言う図書室は、いわゆる町民の為の普通の図書館機能を備えたものではありません。自然科学系の本や、写真などを集めた資料室のようなものとして説明されています。
その後、藤代町は県に対して、緑地公園内に図書館建設用地を無償で貸与してくれるよう要請しました(平成5年10月25日)。その結果、県は無償貸与を承諾しました(平成5年12月8日)。しかし、図書館建設準備委員会の答申の中で、「立地は町の中心部であるのが良い」と出された為、町は中心部への建設を進めるために、県に対して無償貸与の要望を取り下げたのです(平成10年7月29日)。
従って、「県費で緑地公園に町立図書館が建設できる」という話は、初めから存在しなかったのだということになります。
2.現在地に決まるまでの経緯
図書館の立地が現在地に決まるまでには様々な経過がありました。
- 図書館建設準備委員会では、「町の中心部」に
図書館建設準備委員会では、初期の段階で立地を検討しました。町中の多くの人が行きやすくて、出来るだけ費用のかからない場所ということで検討しました。まず、多くの人にとって便利な場所というと、やはり町の中心部ということになりました。将来は高須地区と山王地区に分館を作ると言う構想で、町の中心部に決めたのです。
中心部の町有地を探しました。その結果、当時幼稚園のあった現在地も候補地として上がりましたが、「幼稚園として使っている」「建物の国庫補助の期限が切れていない」などの条件があり、断念しました。町の中心部にあれだけの広さの土地はほかにありませんでした。
- 次に検討したのは、役場の敷地内です。当時は今の図書館よりも大きめの建物を考えておりましたから、(町の基本構想では守谷市立図書館と同程度で3,600平米、現在の建物は利根町立図書館と同規模の約2300平米)役場の敷地ではちょっと足りないという感じでした。庁舎内の「藤代町立図書館建設検討会」は、現在の「水と緑と祭りの広場」の国道側に立てる構想を立てました。図書館の前庭として広場を取り込めば、殆ど使われない広場にも人が集まるのではないかという気持ちもあったのです。しかし、この場所は広場の一部がかかるため、地域総合整備債で作った広場の一部を壊すことになり、国の補助金を返還しなければならないと言うことが分かったのであきらめました。この計画では六号国道の騒音問題も指摘されました。
- 役場裏の駐車場内に
次に候補に上がったのが、役場裏の駐車場敷地でした。この場所については、駐車場が狭くなるなどの反対意見が議員から出されましたので、町は敷地外に職員用の駐車場を借りて図書館敷地を生み出し、議会の了承を得ました。
しかし、庁舎内の駐車場に職員が駐車していたり、駅への駐車場として庁舎前面(国道沿い)の駐車場に朝早くから駐車している状況があり、役場駐車場への建設が危ぶまれる状態になりました。
- 幼稚園跡地(現在地)へ
駐車場内が狭いと問題になった頃は私も議員として活動を始めていましたので、役場駐車場の現状を調査し、「決まり通りに駐車すれば敷地内への建設は可能である」と立証しました(平成12年第1回定例議会)。しかし、この時の議会で、議員の一般質問に対して「幼稚園跡地へ建設する」と町長が答弁し、現在地に決定しました。幼稚園跡地への建設により、当初の計画より校舎解体の費用が余分に必要になりました。当時共産党は駐車場が狭くなることを考えて、市街地に近い市街化調整区域内に土地を求めるよう要求していました。もし、調整区域内の土地を購入するとか借りるとかして建設するとなると、土地の取得費(または借地料)・造成費・排水路整備などにかなりの費用がかかることから、町は現在地に決定したようです。あの時共産党の言うとおりに土地を手当てしていたら、財政状況は更に悪化していたのではないでしょうか。駐車場を含めて5000平米くらいの土地の造成となると、校舎の解体費用より高くつくのではないかと思います。
2003/4/14 追加
今日の「あい・ねっと」に図書館の立地についての意見がありました。だれが現在地を町の中心部と思っているかと言うものでした。つまり現在地は中心部でもないし、便利な場所でもないという意見のようです。
確かに現在地は駅へのアクセスが良いわけではないし、スーパーにも近くはありません。しかし、町の区域全体から見れば中心部であることは間違いありません。「町の中心部に」と提言したのは、当時私も属していた図書館建設準備委員会ですが、図書館問題の専門家の間でも利用者の便宜を考えて、できれば町の中心部に建設するのが望ましいというのが定説となっています。当初、町の中心部といったとき、駅や商店街へのアクセスと、町有地という点を考えて役場敷地内の適当な場所を想定していました。役場敷地内なら通勤通学で駅へ行くのにも近いし、スーパーや町の商店街にも近いので、買い物の行き帰りに立ち寄れるという点を考慮していたからです。また新たに土地を購入したり埋め立てたりする必要の無い場所と言う意味でも、役場の敷地内は適しています。ところが何人かの議員から駐車場が狭くなるという反対意見が出されたこともあって、現在地に変更されました。私は駐車場問題は解決できると言うことを立証しましたが、町当局が現在地に決定したのです。現在地にするに当っては、商店街の活性化のために(商店街への)人通りを増やすという目的もあったと思われます。
「あい・ねっと」には、駅の南口にすればよかったという意見もありましたが、駅南口に図書館を作るとしたら用地買収が必要になり、坪あたり20万円としても5000坪で10億円の土地購入資金が必要になります。現在の11億円ですら一部の人から批判されているのに、さらに10億円もの土地購入費がかかるとしたら誰が認めてくれると言うのでしょうか。現実問題として実現可能かどうかをきちんと考えて意見を述べてほしいものです。