ロロじいさま

 我が家の動物家族の御大将は、なんと言っても御歳17歳になんなんとするロロじいさまである。彼は昭和62年の3月に我が家にやって来た。今年23歳になった長男が保育園卒園間近の頃だった。その保育園は取手市にある「とねっこ保育園」という無認可保育園で、深谷市の「さくらんぼ保育園」と姉妹園になっていた。とねっこ保育園では当時斉藤公子先生の保育理論に則った保育を展開していた。そのため、年長児は時々深谷のさくらんぼ保育園に行って、斉藤先生の指導を受けていた。卒園も間近になって、さくらんぼ保育園で卒園式の練習をしたときだ。子供たちがさくらんぼ保育園で生まれた子犬を一匹もらってきたのだ。そして、年長児の家を交代でまわして飼っていた。ちょうど我が家に来たときに、その子犬は病気になっていた。まだ小さくて、生後2ヶ月ぐらいの子犬だというのに、丸まって寝ていてちっとも動かない。これはどこかおかしいのではないかと思い、獣医に診てもらったらパルボという病気だと言う。この病気は人間で言えばコレラのようなもので、死に至る場合もあるとのことだた。それから毎日獣医通いで、一日二回の点滴を続けた。やっと命を取り留めて元気になったときには、息子は保育園を卒園しており、自然とロロは我が家の犬になったと言うわけである。

 このロロという名前は、中国に伝わる民話「錦の中の仙女」(別名「チワンの錦」に出てくる主人公の名前である。当時息子がその民話を気に入っていて、ロロにしたいというので、その名前をもらってつけた。ロロはパルボで一生分の病気をほとんどしてしまったのか、その後はあまり病気もせずに現在に至っている。一度だけ膀胱結石をやったことがあるが。

 17歳になろうという今は、目は白内障、耳は遠い、足腰はふらつくと言う状態だが、それでも散歩は好きで、私の夫と毎日二回散歩に行く。食欲は旺盛で、缶詰1缶とゆで卵1個、煮干、チーズをパクパク食べる。ただ、すこしボケてきたらしく、私のことが分からなくなっているようだ。先日散歩に連れ出そうとしたら、ウ〜ッとうなって噛みつきそうにしたのだ。今まで一度だって人を噛んだことのない犬なのに。文庫の子供たちが小屋の中に手を入れても、絶対安全だったのに・・・・。



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