保養受け入れの募金趣意書
2004年1月20日
チェルノブイリの子供を救おう会 代表 久保田 護
1986年4月のチェルノブイリ原発事故からもう18年になります。この間に放射能汚染地区では多くの問題が発生し、死亡率の増大と出産率の低下が進んでいます。
現在汚染地での大きな問題は、日常の食物から体内に入るセシウム137による内部被曝です。体重あたりの放射能が50Bq/sを超えるといろいろな病気が発生するので、特に子供の体内放射能は15Bq/s以下が望ましいとされています。日本人の体内にも放射能核種が入っていますけれど、0.3Bq/s程度だそうです。
体内放射能は汚染されていない国で汚染されていない食事を取っていれば次第に減ります。またセシウムと結合しやすいペクチン製剤を服用すれば排出が促進されます。昨年ベラルーシのホルフロボから招いた4人は5週間の滞在とペクチン製剤の服用により、来日直前に30から40Bq/sだった体内放射能が測定限度の5Bq/s以下になりました。
世界ではヨーロッパを主とする18カ国が1年に約6万人の子供の保養受入れを続けております。私たちは過去11回46人の受入れが有効だったと確信し、今年も3月27日から4月26日まで保養受入れをすることにしました。昨年に続いて今年も体内セシウムの排出に有効なペクチン製剤(ビタペクト)を服用させます。
本年の受入れと医薬品支援の経費は下記の通り170万円になり、支援委員会の補助金は無くなりましたので、この金額を会員の会費と一般の募金でまかなわなければなりません。何分多額なものですから、この運動の趣旨にご賛同くだされ、応分のご寄付を賜りたく、経済不況のおり誠に恐縮ですが、お願いする次第であります。なお誠に勝手ではございますが、下記を目安とさせて頂きますので、何卒よろしくお願いいたします。
個人 1口 1000円 団体 1口 5000円
もちろん100円でも50円でも有難いのですけれど、小口の個人の場合はどなたかがまとめて下さるようお願いします。
経費概算 交通費 (ミンスク日立往復 5名招待 3名派遣旅費等)・・・・・・・・・・・ 90万円
生活費 (かみすわ山荘泊20日、 ホームステイ9日間)・・・・・・・・・・・ 27万円
その他 (通信費、印刷費、消耗品費、保険料、雑費)・・・・・・・・・・・・・ 29万円
支援医薬品代 (ビタペクト代等)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24万円
計 170万円
受入れのための当会の口座は
常陽銀行多賀支店 普通預金 チェルノブイリの子供を救おう会代表久保田護
口座番号 6798339
多賀郵便局 振替口座番号 00150-3-14593
口座名称 チェルノブイリの子供を救おう会
の二つであります。初めての方は郵便局を使ってください。
子供たちの体内放射能を減らしてやりたいのです!
日立に招いたベラルーシの子の体内放射能をミンスクの放射線安全研究所ベルラドで保養前後に測定し、招待保養とビタペクト服用による体内放射能の減少を12人について確かめました。またこの子たちの学校の全生徒にビタペクトを与え、1か月服用した後の体内放射能の減少量を延べ1391人について求めました。そのほかベルラドがオーストリア、ドイツ、イングランド、アイルランド、スイス、イタリア、ベルギー、ノルウェー、アメリカのNGOと協力して行った国外保養とビタペクト服用の効果も参考にしました。これらの結果をまとめますと、非汚染地で1か月保養すると、10−15%、その間にビタペクトを服用すると50−70%、汚染地に住んでいてもビタペクトを1か月服用すると20−30%だけ体内放射能が減少します。
問題なのは日本に招きビタペクトを服用させて体内放射能を測定限度5Bq/s以下にした子が帰国して1年も経つと、もとのような20−30Bq/sになってしまうことです。この対策は食料の管理しかありません。食料の汚染度を下げるためキノコは長時間水に漬けてよく洗うこと、牛乳はできるだけバターやチーズに加工することなど種々の方法の普及と定期的な体内放射能の測定が必要でしょう。
費用と効果の関係からすれば、日本に1回招くより現地でビタペクト服用1か月を年に4回する方が良いでしょう。その費用は一人につき約5000円で、招待保養の経費一人につき約20万円とは、比べものになりません。現地へのビタペクト支援だけにすれば、体内放射能を減らすのに有効であっても、個人的な接触は得られません。
招待保養も現地へのビタペクト支援も続けたいのです!
招待保養は個人的接触の面から重要です。人と人との接触を問題にしない支援を考えるなら、世界にはベラルーシの子よりもっと可哀そうな子が大ぜい居ます。そちらに目を向ける方が大切だと言う意見はもっともです。しかしわたし達は11年続けた支援を継続し、さらにもっと気の毒な子どもにも目を向けたいと思います。
今年は保養招待の費用を減らし、できるだけ多くを現地のビタペクト服用の経費に当てたいのです。保養経費を減らすため昨年の5週間滞在を今年は4週間滞在にします。昨年は5週間の滞在で全員が測定限度の5Bq/s以下になりましたので、4週間でもかなり減ると思うのです。また4週間滞在にすると航空運賃がずっと下がり、昨年の439,179円が10万円安い33万円程度になります(最近の円高効果も入ります)。滞在費も5万円ほど減るでしょう。
現地へのビタペクト支援をどれだけできるかは資金で決まります。千葉と横浜の会がビタペクト支援をしたシドロビッチ、オクチャブリェボ、シビッツァ、ローザ・リュクセンブルグはわたし達が支援したホルフロボやカーメニよりも高汚染で、体内放射能が100Bq/s以上の子が珍しくなく、1998年生まれで1405Bq/sという子まで居ます。一般に50Bq/sを超えると生体に重要な器官やシステム(心臓循環、神経、内分泌、免疫、生殖、消化、泌尿システムなど)の病変が起こるので、安全のためには15Bq/s以下が望ましいのです。なお日本人の体内放射能は0.3Bq/s程度と言われています。
ベラルーシの子どもの支援を始めてから12年になり、日本の経済事情も変わりました。ご都合の悪い方もいらっしゃるでしょうが、招待保養と現地へのビタペクト支援を続けるために何分のご寄付をお願いします。
支援委員会の補助を5年間受け、一昨年は110万円の補助金が入っておりますが、昨年は補助金ゼロでした。支援委員会に代わる組織が外務省にできることを期待していたのですけれど、外務省は旧ソ連よりイラク支援が重要問題のようで、今年は補助金の見込みがありません。
昨年5月の時点では年間赤字50万円と予想しておりましたけれど、例年より多額のご寄付を皆様方から頂いたおかげで、年度末の決算では202,003円の赤字で済みました。今年も赤字を50万円以下にして何年か事業を続けたいと思っておりますので、ご協力をお願いする次第です。
チェルノブイリの子供を救おう会 代表 久保田 護
Tel.Fax.0294−36−2104
Email:m_kubota925@yahoo.co.jp